藤田元司さん死去 低迷巨人を2度救った名将
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元巨人監督の藤田元司さんが9日午後6時40分、心不全のため都内の病院で死去した。
74歳だった。体調を崩し、昨年末から入院していた藤田さんは、
この日夕方になって容体が急変。帰らぬ人になった。
現役時代から心臓に持病があった藤田さんは、ここ数年は腎臓も患い、透析治療を続けていた。
スーパースターON退任後のチームを見事にまとめ上げ、チームを2度の日本一に導いた名将も、
病魔には勝てなかった。昨年12月、巨人OB会に出席したのが、
公に姿を見せた最後の場になった。通夜、告別式の日時は未定。
「非運のエース」が、ついに病魔に屈した。これまで巨人の危機を何度も救ってきた男も、
病気にだけは勝てなかった。昨年12月22日、体調を崩し、都内の病院に入院。
直後に容体が悪化し、集中治療室(ICU)に入った。が、その危機を乗り越えた後は、
体調も安定。この日も午前中は、お見舞いに訪れた娘婿の岩井美樹国際武道大野球部監督(50)に
「まあ、座って話をしていけ」と声をかけるなど、元気だった。
が、夕方になって、その様子は急変。血圧が突然下がり、危篤状態になった。
そして、午後6時40分。ついに帰らぬ人になった。遺体は、その後、世田谷区にある自宅に帰った。
報道陣の応対は、節子夫人(70)が気丈にこなした。
「午前中はちょっとボーッとしていたけど、話もしていました。それが、容体が夕方、急変して…」
ここ数年は低迷する巨人のことばかりを気にかけていたという。
「巨人については最後まで心配をしていました。
ただ、原辰徳なら大丈夫だろうという話もしていました」と節子夫人。
原監督からはキャンプ直前に「あいさつに伺いたい」と言われたが、
藤田さんが入院していたため実現しなかったという。岩井氏によれば
「(巨人は)2、3年ではもう元に戻らない。(原監督のもとで)腹を据えてやればいい。
あとは巨人のフロントがどれだけ我慢できるかだ」と直前まで話していたという。